お葬式の香典袋にまつわる決まり事

お葬式の香典袋にまつわる決まり事 お葬式に出る際には香典は欠かせません。しかし香典にはさまざまな決まりごとがあり、正しい知識がないと当惑してしまうことがあります。お葬式における香典には歴史、宗教、習俗が深く関わっており、また地域によっても異なることがあるため決まり事だけでなく現在の風潮も正しく認識することが大切です。留意しておくべきことは次の4点です。
1. 香典袋は宗教によって異なり、宗派によっても違うことがある。
2. 一番目に付く表書きは大切なので間違えないように書く。
3.書き込む際は薄墨が原則だけれども現代では絶対ではない。
4.現金を入れる中袋に記載する内容は正確に詳しく書く。

日本でのお葬式は仏式が圧倒的に多いです。したがって多くの人は仏式の香典袋を用意して会葬するのですが、何を選んだらよいのかわからない、表に何と書いたらよいのか迷ってしまうという場面に直面することがあります。現金を包んでお葬式の席で供える不祝儀袋ということはだれでも知っています。祝儀袋に現金を包むようになったのは室町時代以降といわれており、それ以前は香典とは葬儀の場に供える食料のことでした。そのころは香奠と書いており、奠は食べ物という意味があります。歴史が進むにつれて、食べ物が現金に代わっていきましたが、故人をしのび遺族をいたわる気持ちの表れという意味合いは変わっていません。

お葬式に供える香典袋の種類や水引の色、表側に表記する表書き、記載する文字の濃さなど、袋にまつわる決まりごとは非常に多いので気を使います。現在ではあまり気にする必要はないという考え方も出てきていますが、最低限の基礎的知識を頭に入れておくことは大切です。文房具店やデパートにいけば、さまざまな宗教、宗派のものが並んでいます。コンビニにもある程度はそろっています。自分では決めかねるのであれば詳しい店員に聞くのが一番良い方法です。

最も注意するのは表書きです。一般的には御香典、御霊前が多く用いられます。筆記用具は可能であれば薄墨を使います。文房具店には薄墨専用の筆ペンもありますが、現代では薄墨に強くこだわる方は少なくなっているという観点から、通常の濃い墨で書いても失礼には当たらないとされています。

むしろ悩ましいのは袋の表書きや名前の書き方です。自分だけであれば自分の名前を書けば済みますが、連名であったり代理の場合などは困惑する人もいます。迷ったら本やインターネットで調べたり、葬儀会社に相談することをお勧めします。表書きだけでなく中袋についても同じことが言えます。おさめた金額の書き方をはじめ、住所や氏名の書き方まで、伝統的な決まり事を厳格に守ろうとするならば正式な書き方をする方が賢明です。

こうした伝統的な慣習をどこまで踏襲するのか、どの程度までは許容されるのかを推し量ることも重要ですが、一番念頭に置かなければならないのは遺族の気持ちです。遺族に余計な不快感や心理的負担を負わせないという配慮が必要です。

伝統的な表記方法にはそれなりの歴史的背景や習俗的な意味があります。一方で、包む金額や、香典を供えた人の住所や姓名を明記することは、葬儀が終わって遺族が会葬のお礼状を用意したり、お礼回りに行く際に大変役立ちます。香典をめぐる決まりごとは、単に習慣を守っておけばよいのだという事ではなく、遺族の負担を軽くできることにつながるということを認識しておくことはとても大切です。

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